文字のみの詩

珈琲

薄っぺらい好奇心の餌食になって だんだん擦り減ってきっといつかいなくなる
文字のみの詩

気の狂れた時計

僕はあなたのように 狂ってしまうことができない
文字のみの詩

無機物になって

ニンゲンなんて辞めて ドウブツなんて辞めて イキモノなんて辞めて
文字のみの詩

うつ

生きているのかどうかさえ 分からない
詩(いちも詩)

涙の流し方

泣いてもいいんだよ なんてほざくのなら

ハロハロハロウィーンウィーンウィーン

水彩

翼塊 -YOKUKAI-

水彩
文字のみの詩

健常者きどり

長袖さえ着れば ワタシってほら健常者
詩(いちも詩)

飼いならされて

飼いならされた絶望に餌をやろう 餌をやろう

腕がないなら翼で抱きしめればいいじゃない

油彩
詩(いちも詩)

いらない

それを言葉以外で 言えないから
詩(いちも詩)

さよならを売り歩く少女

日付が二度と変わらないひとが 息のない目で少女を見つめる
文字のみの詩

ばくをかいたい

(だから僕は 誰の夢にもならない クズな生活です)
文字のみの詩

狂言症

僕はアナタの教えしか信じられない

飛べないほうが幸せですよ

ボールペン画
短編

胎児の口癖

けれどきっと、生きてしまうのだろう。そのくらいのこと、分かっている。
詩(いちも詩)

泣き虫

泣き虫だったら いつかはきっと サナギになって 羽化するはずね
詩(いちも詩)

返せ

わたしが君にあげた 優しさのすべてを返せ
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