短編

発光板

早く誰かに見つけてもらわなくちゃならないんだ
詩(いちも詩)

別れの足音

心臓がひとつ打つたびに わたしたちは別れへと近づいてゆく
詩(いちも詩)

タリオビト

もしも死ぬなら 死ぬならこんなふうに
短編

僕だけが生きている

「お兄ちゃん、すき……」
短編

オモワナグサ

「ええ、オモワナグサ? あのお花の花言葉、寂しいよ……」
詩(いちも詩)

枯れた花にも水をやろう

死んだあいつにも歌を聴かせよう
短編

わたしには、夏が来ない。

なんであと二ヶ月しか生きられないの?
こころみ短歌

こころみ短歌 一から十六

こころみ短歌の一番目から十六番目です
文字のみの詩

原爆忌

あの日できなかったさよならは 僕の手の中にあります

イノチヲケズル

油彩
文字のみの詩

らりるれろ

眠れないから らりるれろ
詩(いちも詩)

待ちあわせ

待って逢わせてあの人

落羽松

油彩
文字のみの詩

ベンジンの香り

彼女の髪はベンジンの香り
文字のみの詩

口先ばかり

会いたいなんて口先ばかり
文字のみの詩

もう 死体

でも手に入ったと思ったら もう 死体
文字のみの詩

死ニタガルシカ

死んじゃったら死にたがれないから って言ってあの子は明日も息をする
詩(いちも詩)

否定してあげよう

君たちが生きている理由を わたしに教えてくれ
タイトルとURLをコピーしました