ハノカイレ
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詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
海
わたしが君に 安売りしたさよならを 思いだして泣いてください
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
あなたの涙を
あなたの涙を 僕が流すことはできない
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
タリオビト
もしも死ぬなら 死ぬならこんなふうに
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
別れの足音
心臓がひとつ打つたびに わたしたちは別れへと近づいてゆく
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
つまらないもの
どうしてこんな満たされない
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
ロープ
針の折れたメトロノーム 役立たずな生き方に憧れた
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
消えられないね
君が産まれた記録は 出生届 君が死んだ記録は 死亡届
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
空に発砲
空に発砲 これで怯える君は幸せか
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
マニキュアの呼吸
人間なんて使い捨て だから 適当に呼吸すればいい
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
いらない
それを言葉以外で 言えないから
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
どうかもう一度
なめあうために傷つけあった
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
レム
雨の降る日の朝早く 傘を開いて笑いあう
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
返せ
わたしが君にあげた 優しさのすべてを返せ
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
消しかす
消しかすは どうするつもりなのさ
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
ねえ神様
光を与えたのは 正解でしたか?
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
ひとりぶん
きみといるのに寂しいのは
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
肺をなくして
肺をなくしてわたしはひとり
詩(いちも詩)
詩(いちも詩)
木星の縞
木星の縞で 絞まる首には後悔の筋
詩(いちも詩)
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