希望のしっぽ

Answer Poetry To
リアル / syrup16g

望んでうまれてきた覚えはない
そう言いたいのでしょう
僕だってそうだよ
望んだ覚えなんてないんだ

望んでうまれてくることは
できないのに
望んで死んでいかなくちゃならない

それは
それはほんとうに
希望

それでも
命によって壊れることができなくて
僕は中途半端に壊れた僕を
持てあましている真っ最中

中途半端に生きたがり
中途半端に死にたがり
ちゃんとは壊してもらえないみたいだ

だったら

命によって壊れることができなかったから
いっそ僕が命を壊してやる

しっぽ巻いて逃げ出す言葉たち
そのしっぽをひっこ抜いて
僕は首を吊るのに使ってしまうだろう

みんな遠いね
僕も遠いよ
けれどきっと僕の手をひいて
そこへ連れていっては
くれないのでしょう

命によって壊れることができなかったから
いっそ僕が命を壊してやる

23.03.18

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