短歌(うたよみん)三十三から六十四

うたよみんに投稿した
三十三番目から
六十四番目までの短歌です

切れ味の悪いハサミで運命の赤い糸などズタズタにする
2021.09.04

知らなくていいことばかり知らされて頭がパンクしそう助けて
2021.09.05

生きるのに慣れるまでにはどのくらいかかるのでしょう死ぬまでですか
2021.09.05

なんだってできるあなたはなにひとつできないぼくにやさしいきらい
2021.09.06

忘れたくないことよりも忘れたいことが多くて嫌になります
2021.09.06

半分は優しさでもう半分はよくわからないもので作った
2021.09.07

背を伸ばし手を伸ばしても届かない空はどこからどこまでだろう
2021.09.10

死にたいと言えば言うほど嘘になるなら僕はまた死にたいと言う
2021.09.11

嫌われていたいだなんて言っている人が嫌いだ思う壺だな
2021.09.11

しあわせはどこにでも転がっている踏んでしまうし踏まれてしまう
2021.09.12

この歌があなたに届くことはないそれでも黙ることはできない
2021.09.12

大丈夫、「大丈夫?」って訊かれたらいつだってそう答えています
2021.09.12

悲しいと泣けば笑ってくれるから良くも悪くも君が好きだよ
2021.09.13

生き方を知らないままに僕はまた死に方ばかり考えている
2021.09.13

気の利いた言葉がどうも見つからず君の言葉をそっと見ている
2021.09.13

好きだって言ったところで裏写りするねあなたの心は薄い
2021.09.14

読みさしの本に栞として挟む眠剤のPTPシート
2021.09.14

傷痕のカタログじみた左腕ただ右利きを主張している
2021.09.14

これ以上泣けないほどに泣いている何もなかった日の夕方に
2021.09.14

なくしものばかり完成しないままこれが僕だと言いたいパズル
2021.09.15

僕だけのためにあるものなどなくて見上げる月はただ丸いだけ
2021.09.15

申し訳程度に言った「さみしい」があなたの耳に届いてしまえ
2021.09.15

「休みの日なにしてますか」「ひたすらにあなたのことを考えてます」
2021.09.16

利き腕じゃないほうだけで抱きしめた君の背骨が折れそうだった
2021.09.16

あわよくば愛されたいと願ったらひとりぼっちになってしまった
2021.09.16

もう少し月を眺めていたいから夕飯はまだ待ってごめんね
2021.09.16

ノイキャンで世界の音を閉めだして僕はあなたを神様とする
2021.09.16

帰りたくない人の群れ公園で誰かの愛が紫煙に歪む
2021.09.16

眠ろうとせずに眠れるはずのない僕の隣であなたは眠る
2021.09.17

ただ眠りたいだけなのにそれさえも叶わないのは僕のせいなの?
2021.09.17

生きるのは雑にこなして死ぬときは丁寧に死ぬつもりでいます
2021.09.17

あるものをあるものとして壊れものみたく扱うその手が欲しい
2021.09.17

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