短歌(うたよみん)百九十三から二百二十四

うたよみんに投稿した
百九十三番目から
二百二十四番目までの短歌です

舌を出して笑うあの子のその青い舌になんにも言うことはない
2021.10.24

胃の中に薬を捨てるためだけにとる朝食に味はいらない
2021.10.24

苦しみは紛れませんよそうやって苦し紛れの嘘をついても
2021.10.24

なんだって百均で手に入るからフラれちゃうのもしかたないかな
2021.10.25

訊かれたらこたえるけれど訊かれないから知られないわたしの気持ち
2021.10.25

息をすることができなくなったなら焼かれてしまう可燃物です
2021.10.26

どうやって愛していたか覚えてはいないけれども確かに愛した
2021.10.26

死にたくてたまらない日に思いだす死んでしまったあの人の笑み
2021.10.27

打ったって君の心に響かない言葉を今日もぶつけつづける
2021.10.28

分割で愛を返すよ一括じゃ上限額にひっかかるから
2021.10.28

だいたいのことはネットで調べればわかるんだけど君、わたし好き?
2021.10.28

空を傷つけられたなら鳴き声はきっとこのうえなく美しい
2021.10.29

羊なら厭になるほど数えたよ眠れないのは君のせいだよ
2021.10.30

筆跡で君だとわかるあんなにも僕をかばってくれていたのに
2021.10.30

泣きかたを思いだせないもしかしてわたしの中はもう涸れている
2021.10.31

食欲がないのに食べる 両親がわたしを睨む目が怖いから
2021.10.31

片想いしているときが楽しくて愛しあうのは暗闇に似て
2021.11.02

ねえ先生くすりはちゃんと飲んでるよえらい子でしょういつ治るかな
2021.11.02

僕たちは違う器を持っているゆえにけっしてわかりあえない
2021.11.03

この部屋に君が忘れていったからおかえりを言うことはもうない
2021.11.03

深淵を覗いていたい深淵は覗きかえしてくれるらしいので
2021.11.04

個人差があるようですね優しさの与えかたにも感じかたにも
2021.11.04

最後にはどうせみんなに嫌われるだから先手を打っておくんだ
2021.11.04

奪ってもこの手に残るわけじゃないそれはたとえば命というもの
2021.11.06

悲しんでいる君が好き悲しんでいない君にはもう用はない
2021.11.06

呼ばれたい名前をひとつ失ってわたしが少し少しだけ死ぬ
2021.11.06

「僕は僕、僕は僕」って言いながら他の誰かになろうとしている
2021.11.06

あなたへの手紙の誤字と脱字には出し終えたあとから気づくもの
2021.11.07

あの人が僕を愛して最後には捨てさるまでを全部みていた
2021.11.08

にくしみも花に束ねてあげましょうきっと誰にも気付かれません
2021.11.09

ほんとうに欲しいものなど手に入るわけがないので欲しがりたくない
2021.11.09

聴き飽きるほどに聴いても足りないな つたないきみのつたないギター
2021.11.10

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