短歌(うたよみん)一から三十二

うたよみんに投稿した
一番目から
三十二番目までの短歌です

人としてどうかと思うそうやってぼくを愛してしまうあたりが
2021.03.10

悲しいと言えば言うほど嘘になるような気がして笑ってみせた
2021.03.10

呼吸さえ億劫になるこの部屋にわたし以外のいきものはない
2021.03.11

根腐れの花になりたいあなたから愛されすぎてダメになりたい
2021.03.11

浅すぎて溺れられない嘘をつくなら最後まで騙してくれよ
2021.03.12

前髪を焼いて煙草の火が消えてゆくライターのガスがもうない
2021.03.13

幸せもきっとそろそろ頭打ちだろう効かない薬を飲んだ
2021.03.14

君と掛け違えるようなボタンさえない夢の中でも夢を見る
2021.03.17

まだ歩きたりない君に逢うまでは陸海空を歩きつづける
2021.03.18

走馬灯ゆっくり回れもう少し僕たちに後悔させてくれ
2021.03.19

優しさにつけこまれたい君のためならいくらでも傷を負いたい
2021.03.20

枯れてゆくところを見たい君の庭からまっくろな花を盗んだ
2021.03.20

秒針の音がうるさい悪夢でもいいから夢の中にいさせて
2021.03.21

そろばんを叩き壊したこんなものできなくたって生きていけるさ
2021.03.21

どうしよう僕が僕ではなくなってしまう気がする零時零分
2021.03.22

好きなのか嫌いなのかはどうだっていいよ笑ってくれればいいよ
2021.03.22

「そのままの君でいいよ」と言われてもそのままの僕を君は知らない
2021.03.23

触れられることがなければ微熱など隠しとおせるような気がした
2021.03.28

見たいものだけ見て生きてゆくことができたとしてもきっと苦しい
2021.03.28

雨がやむまで待っていて喋っても言葉がすべて溶けてゆきそう
2021.04.20

僕はいま悲しいのです君の目にどう映ろうと悲しいのです
2021.04.20

くだらない愛の言葉を詰めこんで僕の頭のデッドスペース
2021.04.21

騙されたふりをしているそのほうが君もわたしも息がしやすい
2021.05.19

君といるけれど寂しい僕なんてひとりぶんにもみたないらしい
2021.07.30

夢なんて見ない見えない見たくない呼吸ができるだけの生き物
2021.08.25

いくつもの命を食べた口と口重ねあわせて愛とうそぶく
2021.08.28

シロップにゆっくり沈むいいことはなくても今日を生きていけるよ
2021.08.28(syrup16 に寄せて)

眠りたくない寂しさを噛みしめて味がなくなるまで噛みしめて
2021.08.30

遺伝子に弄ばれるほんとうはあなたのような人になりたい
2021.08.31

君の声もう忘れたよなぜだろう二度とあえないことがさみしい
2021.09.01

愛されている夢を見たいつもより早く目覚まし時計が鳴った
2021.09.01

謝ればいいってもんじゃないけれどだからといって開き直るな
2021.09.04

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