短歌(うたの日)2022.05

うたの日に投稿した
2022年5月の短歌です

銃弾の降る街があり僕たちの空は偽りみたいに晴れた
22.05.01「晴」

死者数を伝えたニュースキャスターが今夜は雨になると言ってた
22.05.02「今夜」

あまつさえいきているからあなたにもいつかいのちをすてるひがくる
22.05.03「命」

公にできない想い叶わないまま忘れたい夕焼け小焼け
22.05.06「公」

痛いほど好きでいるのはきっともう二度と逢えないあなただからだ
22.05.11「きっと」

あの人は既婚者だったそれなのに見掛け倒しの愛を信じた
22.05.14「見」

アヤメでもいいしショウブでもいいしカキツバタでもいいし綺麗ね
22.05.15「菖蒲」

硬山ぼたやまも今は緑に包まれていつかはすべて枯れるのだろう
22.05.16「緑」

まだ君の名前も顔も知らないのに愛おしいんだはやく逢いたい
22.05.17「まだ」

馬鹿なのはどちらだろうね騙されたフリがどんどん上手になるね
22.05.18「馬鹿」

もし僕がいなくなったら真夜中の空の端っこ探してみてね
22.05.19「端」

軽率に「好きだ」と言ったあの人はやっぱりすぐに僕を捨てたよ
22.05.20「僕」

言ったってあなたはきっと鼻で笑う「僕はあなたのことが嫌いだ」
2022.05.24「言」

こんなものお返ししますわたしには身に余るほど綺麗な愛を
22.05.25「返」

先生のただの男のときのカオあの子はきっと知ってるんでしょ
22.05.26「先生」

普遍的じゃない優しさだって僕ひとりのためにあるのならいい
22.05.27「普」

憂鬱にひたっていたいだけですかわたしが邪魔をしていいですか
22.05.28「憂鬱」

繰りかえすほど好きでした踊り字をいくつ書いても足りないほどに
22.05.29「々」

あなたから求められたい “A” じゃなくて “THE” がつくような僕になりたい
22.05.30「THE」

「距離を置きたい」と言われて「じゃあいいよ、さようなら」って答えてあげた
22.05.31「じゃあ」

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