短歌(うたの日)2021.10

うたの日に投稿した
2021年10月の短歌です

神様は死んだと言ったあの人も死んだ世界はいつまで続く
2021.10.01「神」

清正井きよまさのいどを見るため五百円課金しました明治神宮
2021.10.02「課金」

どうせまた伏字にされてしまうから何も言わないことにしておく
2021.10.03「伏字」

僕たちを繋ぐ法則「愛しても愛されません」でも愛してる
2021.10.04「法則」

柄のない空を見ている あなたには言いたいことがまだあったのに
2021.10.05「柄」

もし僕が魚だったら鱗などひとつ残らず剥がして遊ぶ
2021.10.06「鱗」

はらわたを抜いたところで標本になれない 僕は美しくない
2021.10.07「腸」

テレパシーみたいだ 君の悲しみが痛いくらいにわたしを満たす
2021.10.08「テレパシー」

黙るなよ 君の言いたいことすべて僕はわかっているのですけど
2021.10.09「黙」

掻き鳴らしすぎて千切れた六弦であなたの首を絞めてしまいたい
2021.10.10(自由詠)

好きになり最後は嫌う繋がって最後は切れる正しい順序
2021.10.11「序」

ドクダミの花びらっぽい白いのは花びらじゃない どうでもいいけど
2021.10.12「ドクダミ」

先輩の年齢をもう越えている僕はいつまで生きるのだろう
2021.10.13「先輩/後輩」

アイコンは笑顔のままで僕たちは誰かの傷をえぐってしまう
2021.10.14「アイコン」

やぶりたい掟があるの わたしたちどう考えたって愛しあってる
2021.10.15「掟」

またひとつ星が死んだね 僕だってあんなきれいにすっと消えたい
2021.10.16「流れ星」

壊れそうな君は肉声オルゴールおんなじ歌をまた始めから
2021.10.17「オルゴール」

行間を読まないでくれ ほんとうに言いたいことは言えなくていい
2021.10.18「読」

動機などどうでもよくて憂さ晴らししたいだけだろあなたも僕も
2021.10.19「動機」

すこしだけとめてみたってどうせすぐまたしはじめてしまうでしょう 息
2021.10.20「息」

気が狂うほどに愛したひとがもう気が狂うほどにどうでもいいや
2021.10.21「気狂い」

ほんとうは死にたいひとに施した延命措置のようなやさしさ
2021.10.22「延」

あゝといふ汝のこゑのゆる〳〵と脳《なづき》満つるを恋といふらむ
2021.10.23「あゝ」

導いてほしかっただけ行き先がたとえば不幸だったとしても
2021.10.24「導」

ドーナツの穴を見ている。わたしにも存在価値はあるのだろうか?
2021.10.25「ドーナツ」

息継ぎをしなくてもいい背泳ぎが好きでいつでも空を見ていた
2021.10.26「継」

安くつくインスタントな死にかたを探すあいだはまだ生きている
2021.10.27「インスタント」

次々と恋人を変え新しい家を見つけるきみはヤドカリ
2021.10.28「ヤドカリ」

羊にも病み期はあって「しばらくは数えないで」と言われたんです
2021.10.29「羊」

三十代になるまで生きるつもりなどなかったけれどどうでもいいや
2021.10.30「30代」

甘ければいいってものじゃないでしょう人工甘味料がうるさい
2021.10.31「飴」

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